Open dialogue フィンランドの療法
-Open dialogue
フィンランド西ラップランド, ケロプダス病院で実践されている療法, オープンダイアローグ(開かれた対話)
あたたかな輪の中で, 医師, 看護師, 心理士, 支援者もご家族も, クライアントと同じ不完全な弱さを抱えた人と人として, 役割を手放し, 心を通わせあい, 不確実性な対話を繰り返していく。
Open dialogueを学ばせていただいております, 大学からお世話になる敬愛する臨床心理士の先生は, 対話は手段ではなく, 目的であって居場所になることを教えてくださいました。
わたしが行政機関で働いていた3年間, 心理士として, 組織体制の中での立ち居振る舞いが難しく, 時折り疎外感を感じることがありました。
そんな時, わたしのあたたかな居場所となったのが, 先生との対話や, エンカンターグループ(encounter group)といわれる輪の中で出会う, 共に学びを深める仲間との豊かな対話でした。何を話しても尊重され, 正しさではない大らかな応答が返ってくる。わたしの人生で遭遇するprocessが見守られることで, わたしも痛みを安心感の中で充分に経験し尽くし, 見守ることができること。
先生は, わたしがカウンセリングルームから出る時は必ず,
にこっと微笑み, 手を振り送り出してくれます。
また, 大切な方が教えてくださった,
精神科医 森川すいめい医師のご著書の中で,
恩師である, Jaakko Seikkulaヤーコ・セイックラ心理士との対話の中で,
「Rely on process.
人生で起こっていることを信頼すること」
が語られております。
自他のprocess, 人生の中で出会った出来事を信じて見守る姿勢は大切なことと改めて感じました。
誰もがこころの傷, 弱さを抱え生きている。
人の輪の中で, 自身の弱さを差し出すことは,
どなたかの心を開き,
支え合うことに繋がること...
breath in…
out…
smile
blessings
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